航空機の塗装における、厄介な「見えない部分」を解消する方法 巨大な輸送機を塗装するのは、奇妙な角度のせいで大変な作業です。翼の根元や着陸装置の部分、胴体の接合部など、塗装がうまく行かない場所があります。もし固定式の加熱装置に頼ると、「見えない部分」ができてしまい、そこには熱が届かないのです。 私たちはより良い方法を見つけました。巨大な飛行機を加熱エリアに押し込む代わりに、移動可能なIR加熱装置を使って、直接飛行機に熱を与えるのです。 困難な部分への対処 通常の加熱装置では、凹んだ部分に冷たい部分が残ってしまいます。しかし、私たちの装置は、動くことができるアームに短波長のIR放射体を搭載しています。これにより、狭い角の部分にも熱を直接当てることができます。 最良な点は、短波長の放射線が深く浸透することです。これにより、下から上へとプライマーやトップコートが乾燥します。その結果、表面に溶剤が残ったり、気泡ができたりすることがありません。 仕組み 実際には、これらの装置は高密度の石英ランプを使って動作します。大きな面積に十分な熱を供給しながら、ヒューズが壊れないように、380V~415Vの三相電源を使用します。 必要な温度に応じて、ランプを交換することもできます。高ワット数のランプを使えば、素早く適切な温度に到達できます。しかし、注意が必要です。基板の温度を監視するために、ピロメーターを用意しておくべきです。薄いアルミニウム板に過度な熱を与えると、板が歪んでしまいます。それは避けたいですよね。 利点と欠点 移動式の装置は柔軟性が高い反面、手作業が少し増えます。作業員は、ホットスポットができないように、表面から一定の距離を保つ必要があります。 それを補うために、PIDコントローラーを導入しました。これにより、金属が急激な温度変化を受けないように、自動的に温度を調整してくれます。 もちろん、床を清潔に保ち、格納庫内に適切な電源を設置する必要があります。これはトンネル型の加熱装置よりも手間がかかりますが、航空機の隅々まで完璧に乾燥させるためには、これが唯一の方法です。